先輩社員からのメッセージ

仕事の奥深さがモチベーションに    溶接 本田将司

現在までの仕事内容を教えてください。

 溶接という仕事は、1か月もあれば誰でも一通り覚えられると思います。ところが、その先が長い。金属の板に熱を加えた時の微妙な縮みや歪み、わずか1㎜の変化を予測する想像力や、経験によって得た感覚がものをいう仕事です。とても繊細で正解というものがなく、「これで終わり」という到達点もありません。


あなたにとっての仕事の「やりがい」は何ですか?

 若い人は、目が良くて体力もあり感度もいいから溶接に向いているんですが、実際には、熟達した年配の人の仕事は仕上がりがきれいで、プロが見れば違いは歴然としています。そういう仕事ぶりを目の当たりにして「すごいな」と感じる時、その技を学びたい、いつか超えられたら…と闘志が湧きます。同じ仕事は二つとないし、10年、20年続けても答えが見つからないんじゃないかと思います。やればやるほど深い。それが、自分にとってはモチベーションになっています。

  それから、私のもう一つのやりがいといえば釣りクラブです。小さい頃から釣りが好きだったので、入社と同時に迷わず入部し、会社主催の釣り大会では何度も大物を釣り上げました。社長の温かさに身近に触れられたのも収穫でした。

 

中九州金属工業はどんな会社ですか。

 何年か前、発送した製品の溶接部分にひび割れが見つかったため、社長と二人で中国まで行ったことがあります。その時、泥でぐちゃぐちゃの現場に革靴で入って行かれる社長の姿を見て驚きました。本当にすごい人で、尊敬しています。そんな社長の人柄が、人間味のある会社の雰囲気につながっているように思えます。

 

 この会社にいていつも感じるのは、形になる仕事をしているという喜びです。デパートの手すりとか病院の屋根とか、「俺がやった仕事」と言えるのが嬉しいですね。外に出かけても、他の人が誰も見ないような所に目が行きます。橋を見ても「このワイヤーは凄い」と一人で感心したり。「工業高校の機械科だし家が近いから」と、単純な動機で入った会社ですが、どんどん向上して、溶接チームが、そして全体がレベルアップできればいいと思っています。

 

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